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はじめに


指導教授は
にこやかな顔で
言いました。
自然科学のような
ふりをしてる詩を
学んでみてはどうかね?
そんなことが
できるんですか!?
指導教授は
私の手を握って
言いました。
社会人類学もしくは
文化人類学の世界に
きみを歓迎するよ。
カート・ヴォネガット

人類学者というのは、
作家、小説家、詩人に
なりそこねた人たち
なのです。
J・クリフォード
その他のジャンル
▼定款1
▼定款1_d0016471_15151550.jpg
これより以下、
「文化人類学」を
ハイブリッドな
雑種の学問として
脱/再構築する
この講義の土台にある
基本的な設計思想はこうです。
▼定款1_d0016471_8125572.jpg  「これより以下のことはすべて
  "それはこうである"ではなく、
  "それはこうなら、よくわかる"である」
   レオ・フロベニウス 『パイデウマ』序章より

   #この講義では、正確な定義や意味ではなく、
   ものの見方と了解の提供を、優先します。

▼定款1_d0016471_8173648.jpg「だからね、アンナ、つまり、
こういっていいと思うんだ」
(*編み物をしながら聴講していた妻に語りかけた言葉)
エドワード・タイラー 『ある講演』より

#この講義では、WEBを通じて、学外の方たちの
独学に役立つ情報とフレンドリーな理解を提供します。

いまや「裸の王様」になって、くたびれはじめた「文化人類学」を、その周縁と
終焉の方から建てなおしてゆく工法もまたハイブリッドで、アッサンブラージュ、
ブリコラージュ、デクパージュ、モンタージュ、カモフラージュ、カットアップ、
マッシュアップ、サンプリング&リミックス、アイロニカル・ジャクスタポジション、
リバース・エンジニアリング、インスタレーション、ホームワークなどなど、
そのほかいろいろな手法の混合技法(ミクストメディア)でつくられています。

▼定款1_d0016471_2184720.jpgこうしたテクニックは、
現代美術の作品づくりや
グラフィック・デザイン、
展覧会のディレクション等の
雑多な仕事のなかで、そのつど
現場で実地に身につけたもので、
いずれこれを「民族誌」に応用してみる、
(M・タウシグのこの本はそれに近い)
その前にまず「文化人類学」の講義に


実験的に応用してみたのが、いま、皆さんが出席している、この講義です。
通常の「文化人類学」の講義なら、進化論からはじまって→機能主義→
→構造主義→ポスト構造主義、という具合に直線的に進むか、あるいは、
テーマや地域をしぼってモノグラフ的に展開するのですが、この講義は、
そういう風には進まず、BLOGの特性を活かして、あっち+こっちに
トラッキングしながら展開してゆきます。なかには途中で道に迷う人も
いるでしょうが、道に迷わないような旅は旅ではありませんから、
迷うことをおそれずに、ついてこれるところまでついてきてください。
ロサルドの「文化の定義」にあったように、文化の研究である、
文化人類学もまた、「さまざまの異なったプロセスが、
その境界線の内側と外側とから縦横無尽に行き交う
透明性の高い交差点の連続」なのですから。
by mal2000 | 2005-02-16 15:13
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